オススメのRust入門法【2019年11月版】
プログラミング言語「Rust」に入門したので、後続のためにRust入門情報をまとめておく。
対象とする読者
- Rustに入門したいプログラミング経験者
まとめ
結論から言うと、2019年11月現在では以下の英語版TRPL (Rust 2018対応版)を読むのが良いと思う。
The Rust Programming Language (Covers Rust 2018)
- 作者:Klabnik, Steve,Nichols, Carol
- 発売日: 2019/08/12
- メディア: ペーパーバック
ネットにも公開されており、以下のページから読める。 doc.rust-lang.org
英語がわかりにくいときは、以下の日本語訳を参照するとよい。 doc.rust-jp.rs 日本語訳は版が古い(Rust 2018に非対応)点に注意。
経緯
以下、自身のRust入門体験を基に、結論に至った過程を述べる。
網羅的な情報が欲しかったので、まず書籍を探した。 最近発売されたRust本は以下の4つ。
The Rust Programming Language (Covers Rust 2018)
- 作者:Klabnik, Steve,Nichols, Carol
- 発売日: 2019/08/12
- メディア: ペーパーバック
- 作者:Steve Klabnik,Carol Nichols
- 発売日: 2019/06/28
- メディア: 単行本
「Rustプログラミング入門」は、プログラミング初学者向けとのことだったので候補から除外した。 また、「実践Rust入門」は、章の構成が私の好みでなく(言語仕様の前にクイックツアーはちょっと、、)かつ、網羅的な言語仕様はTRPLを参照してくれとのことだったので除外した。
さて、残るはTRPLの原著と日本語訳だが、後者は原著より版が古く、かつ翻訳がひどい。 誤訳こそ見当たらないものの、直訳すぎて理解しがたい文章となっている。 というわけで、TRPLの原著(Rust 2018対応版)を購入・通読した。 一文が長くわかりづらい英語もままあるが、日本語訳を参照しつつ読めば問題はない。
以上の経緯があり、最初に述べた結論に至った。 もし英語を読むのが面倒なら、TRPLの日本語版をメインで読み、 改訂点(原著の最初のページに書いてある)だけ原著を読むというやり方でもよいと思う。 ただ、日本語訳は直訳すぎて、結局原文を参照することになると思うのでオススメはしない。 また、「実践Rust入門」に関しては好みの問題なので、内容を確認した上で自分に合いそうならこれでもよいだろう。 Amazonでも評価は高い。
なお、TRPL日本語訳を批判したが、英文でどこがどこにかかるかという、文法的な正解が載っているという点で日本語訳には意義があると感じる。 後から見直すときにも日本語の方がささっと目を通せることだし。