いいかんじのLatexテンプレートをつくった
LaTexは慣れれば非常に良い技術文書作成ツールだが、残念ながら、その段階に至るまでの道のりが険しすぎる。文献リストから参考文献を自動生成するためにbibtexまわりを調べたり、キャプションをいいかんじにするためにcaptionパッケージやsubcaptionパッケージに与える引数を調整したりしていると、「文章を書く」という本来の目的を忘れそうになる。まるで、環境構築に非常に時間のかかるプログラミング言語を触っているようだ。
多くの人はLaTexの細かな設定には興味がなく、「それなりに整って見える文書」が欲しいだけだと思う。そこで「いいかんじのLatexテンプレート:PrettyLatexReport」を作った。
インストール後、
\usepackage{PrettyLatexReport}
としてincludeするだけで、論文によくある「図1(a)」のような表示や、bibファイルからの参考文献リスト自動作成ができるようになる。PDFのしおりも挿入される。リポジトリには.latexmkrc
も同梱しているので、Perlが動けば*1latexmk
コマンドを打つだけでコンパイルできる。インストールの仕方等、詳細は上記ページのREADMEを参照のこと。
ちなみに、テンプレートと言ってもベースはbxjsarticleであり(template.tex参照)、本体であるPrettyLatexReport.styの中では、必要なパッケージをincludeしつつ、figureまわり、「PDFのしおり」まわり、bibtexまわり等の煩雑な設定をしているだけだ。ただ、そのような設定をすべてstyに押し付けたおかげで、メインファイル(texファイル)では文章を書くことに集中できる。
学位論文申請用のテンプレートも作ったのだが、こちらはもう使う予定がないのでアーカイブしてしまった。Reportの方は会社業務で使っているので、大学を離れた今でもメンテしている。